ぐるっとおおつちとは
代表者 | 代表理事 小向幹雄 |
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設立 | 2001年(平成13年)7月に大槌町の有志により特定非営利活動(NPO)法人として設立。 |
目的 | まちづくり推進を第一義の使命とし、地域住民の福利厚生の増進、住民間のオープンなコミュニケーションと大槌特有の伝統文化・心意気の活性化。 震災前は「ふれあいコミュニティーセンター」を町より委託管理し、そこを拠点に環境保全・伝統手工芸品の推進等の活動を行う。 |
活動内容 | 町より受託されたふれあいコミュニティセンターの運営・管理 町の教育委員会と連携した児童向け教育の一環として、農業・水産業体験学習会の実施 町特産品をプロモーションし、町内外への販売促進活動 民芸及び工芸品を体験制作できるコーナーを設けて販売することによる芸能・文化促進 町内及び河川の清掃による環境及び景観保全の促進活動 |
まちづくり ぐるっとおおつち 財務情報
まちづくり ぐるっとおおつちの活動
東日本大震災前の活動
東日本大震災以前は町からの委託でふれあいコミュニティーセンターの管理運営、大槌町伝統民芸品の製造促進販売、地産地消を目的とする地元野菜の産直販売、内陸の子どもたちへの漁業農業体験の提供、イトヨ(糸魚)の保護や河川の清掃等をはじめとする環境保全等を通して活力のあるまちづくり推進活動を行ってきました。
震災後の活動
2011年3月11日の東日本大震災により多くの会員とコミュニティーセンター内の「ぐるっとおおつち」事務所も被災し、9名いた理事の2名、準会員3名が命を落としました。
震災による喫緊の課題の下、持続的に被災者の生活再建を支援すべく、主に仮設住宅(被災住宅も含む)生活者の雇用・収入促進、移動手段の確保による外出並びに交流機会減少に対する心理的・社会的サポートを図り、8月1日より新たなスタートを切りました!
2011年8月中旬より、ジャパンプラットフォーム(JPF)の助成を受け、主に仮設住宅(被災住宅も含む)を巡回しつつ、被災者の生活再建を持続的に支援しています。
また、25年4月から26年3月の一年間、キッチンカーによる食品の提供巡回、お弁当の販売・配達事業も行いました。仮設住宅・在宅の町民へ巡回販売を行うことにより、町民とのコミュニケーションを積極的に、頻繁に行い町内の現状把握と心理的支援を行いました。なおこの活動は「平成25年度 年賀寄付金配分事業」における寄付金を受け、事業をサポートして頂きました。
大槌の食文化伝承と新たな食創造 および
地域コミュニティ再構築プロジェクト

震災で寸断された地域コミュニティ再構築と食文化の伝承と新たな創造を目指し、創作郷土料理を考案する事業を行いました。
口承が主な伝承方法だった郷土料理を、誰にでも作りやすく且つ健康的であるものにアレンジし、「未来の担い手である子供たちにとって美味しいものであれば、100年先も残っていく」を念頭に、メグミ・プランニング代表の小野寺恵先生指導のもと、創作開発料理としてレシピに起こしました。


思い出の写真・品返還事業
津波で被災した写真、結婚式や子供の入園式、運動会など・・大切な思い出の写真がまだまだたくさん保管されております。一枚でも多く持ち主の元へ戻る様に仮設集会所などで展示会を行っています。

地元産業の活性化への取り組み
大槌の特産品を中心に新たな雇用促進源となる地元産業の活性化を図るため、大槌町の様々な(伝統)手工芸品の開発・製造促進をし、その販路拡大をしています。ひょうたん島キーホールダーも開発・販売中です。
被災者の方たちから受け取った手工芸品等の委託販売・販売促進も行っています。現在大槌復興に向けての名産お菓子も試作中です。
道の駅大槌の開設の可能性も検討中です。

おおちゃん・こづちちゃん人形
おおちゃん・こづちちゃん人形は、仮設住宅や在宅避難者の方々の自立に繋がるささやかな収入源として製作されています。
また、仮設住宅に籠っている方々のコミュニケーションの場を提供するという意味で、この「おおちゃん・こづちちゃん」人形のいろいろな作業通じて主婦の方々の交流の場となり、なかなか外に出ることがない方々の良いアプローチとなっております。

地元伝統食品・野菜の移動販売
移動販売車で地元の味・伝統郷土料理を中心に温かい料理とおやつを促進販売、震災前の活動を受け継いで、地元の野菜も安価で売っています。

お地蔵様設置事業
大震災のもたらした甚大な被害に対する鎮魂・復興の願いと祈りを込めて、各仮設住宅団地に、宗教・宗派に一切関係なくコミュニティーの憩いの場となるランドマークとして、心のほっこりするお地蔵様を設置し、地縁・絆のつながりの強化を図っています。